1年ほど前でしょうか。産後うつに対する言動が話題になりましたよね。今回は、産後うつについて少し書いてみます。
疾患名としては、「うつ病 周産期発症」となります。よく耳にする「マタニティーブルーズ」と何が違うかと言いますと、重症度と継続期間になります。松崎朝樹先生の『精神診療プラチナマニュアル第2版』によれば、産後2週間以内に自然軽快する一過性のものはマタニティーブルーズとされ、それよりも期間が長引いたり、症状が強い場合には治療の対象とすべきである、とされています。
そして、意外かもしれませんが、母親だけでなく父親もかかるんですよね(根拠は後日示します)。
母親の場合、ホルモンバランスの変化に加え、環境の変化も著しいでしょう。夜中2時間おきに授乳のために起きなければならない、自分では何もできない赤子をかわいく思いつつも何かあってはいけないとい不安・プレッシャー…
この環境の変化という点では、父親も重なるのでしょう。そういったところから、心身の不調をきたすのは不思議なことではないかもしれません。
赤ちゃんは、自分では何もすることができず、誰かの手を借りながら生きていきます。
お父さん、お母さんたち、自分たちだけで悩んだり抱え込んだりせず、誰かを頼ってみてくださいね。それが赤ちゃんへの良い手本にもなるはずですから。
お問い合わせフォームを作りました!
皆さんから寄せられたご質問に、このブログでお答えしたいと思います。あくまでも一般的な回答であって、個別に応じた回答はできないということをご理解ください。
スマートフォンで見ている方は、メニューからお願いします。
コメント
試験勉強の復習になりました!2週間で軽快→マタニティブルーズ
それ以上続いたら産後うつ(うつ病周産期発症)_φ(・_・メモメモ
男性もなるとは初耳でした!
2人なったら家の中が大変なことになりそうですね〜。なんかヘン?と思ったら、相談した方がいいですね。特に男性は弱音を吐かない・認めたくないところありますよね。
2週間以上という基準は、うつ病の診断基準になっています。周産期発症でも同様ということですかね。
社会全体で子育てをする、温かい世の中を目指したいです。